バンド一筋だった奴がV6にハマった話
最初に申し上げておきます。めっっっっっっっっっちゃ長いです。坂本昌行の脚くらいに。そろそろ私とV6の出会いについて纏めておきたかったので沼落ちブログ?を書かせていただきます。
2017年初夏の日、ただ漫然とTwitterのTLを眺めていたら誰かがRTしてきた動画が目に止まった。
「やべえ!鹿が乗り移った今(?)」
・・・・・・・・・そう、あの伝説のV6修学旅行動画である。
ひとしきり笑った後に(V6懐かしいな!肝試しのやつとか2015年の学校へ行こう!も面白かったな・・・また見たいなぁ・・・)なんて思い、YouTubeで動画を探した。
・・・・・・それが全ての始まりだった。
私はジャニーズが嫌いな子供だった。
幼少期から母が聴くL'Arc~en~CielだったりスピッツだったりTHE STREET SLIDERSだったりとバンドサウンドに囲まれて育ってきたので致し方ないと思っている。
とは言っても幼稚園の頃はKinKi Kidsの光一君がかっこいいと思っていたので、いつ頃から嫌いになったのかは定かではない。
小学生の頃になると、友人達がこっそり家から持ってきたMyojoやポポロを、昼休みの音楽室で皆で切り分けている所を(皆こういうのが好きなのか)と、白々しい目で眺めながら、教師が来ないか見張り番をしていた。
吹奏楽部で演奏する楽曲を投票で決めるとなった時、他の子達は嵐のLove so sweetに投票したが、頑なにそれを拒否していた。・・・前世はジャニーズに家を焼かれた村人だったのだろうか?
だが、そんな私にも一度目の転機が訪れた。
SPである。
その頃、姉が木更津キャッツアイにはまり、ジャニーズでも嵐とV6はベストを借りてMDに入れて聴いていた。その為、V6はジャニーズでありながらなんとなく好感の持てるグループであったのだ。
SPにハマった私は勿論当時の岡田さんが気になり始めた。所謂反抗期だった頃の岡田さん。とにかく喋らない。学校へ行こう!を見ていても(この人はクールなんだ・・・)という印象を受けた。他のメンバーの印象は、というと・・・
覚えていない・・・。
いや、剛健は朧気だが覚えている。V6を聴きながら姉と「V6って三宅だけじゃなくて森田も変な声してるよね」という会話をしていたからだ。今にして思うとなんという無礼者達だ。子供だからって言っていい事と悪い事があるだろうに。
伊藤家の食卓に出ていた人と喰いタンに出ていた腰パンの人、なんかやたらと子供みたいな2人というイメージだった。
坂本さんにいたっては肝試しで手ブラ*1をしていた人というイメージしかなかった。(まことに申し訳ない。)
そしてV6のTV露出がめっきり減り、私も中学生になるとここで新たな沼地を発見する。
バンドブームという事もあり、様々なバンドを聴き漁った。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONにELLEGARDENに9mm Parabellum Bulletに[Champagne]*2にストレイテナーにNothing's Carved In StoneTHE BACK HORN・・・。あげだしたらきりがない、止めよう。
そのままV6どころかジャニーズとも無縁の日々を過ごし、周りがどれだけ嵐を歌いまくろうが、学生時代はバンド一色だった。文化祭であろうと、テスト期間中であろうと、ライブがあれば飛んで行った。
社会人となった後もライブハウスに行くのだけは忘れなかった。サークルモッシュですっ転び、人の下敷きになったり、最前で見てクリスマスイブに肋骨打撲という怪我を負ったり、Zepp Nagoyaから名古屋駅まで終電の新幹線に乗る為に爆走する羽目になってもだ。
このままずっとバンド一筋の人生を送るんだろう。
そう思っていたが2回目の転機は唐突に訪れた。
冒頭でも綴った様にTwitterのTLにあの例の動画が流れてきたのだ。
その頃、若干のバンド冷め期に突入していた私はV6のわちゃわちゃを見ながら(久々にV6聴きたいな・・・)と思い、レンタルへ直行した。MDは残っていたが、時代が進み、MDを聞ける機器がもう家には残っていなかった。
あの頃聴いていたのはVery best Ⅱだった。
それを今度はWALKMANに入れて聴いた。
やべえな、これ・・・
危機感すら覚えた。大人になってから聴くV6の良さよ。様々なジャンルの音楽を1つのアルバムで聴けるのも楽しい・・・。あの頃、変な声じゃね?と言っていた剛健の特徴的な声も良いスパイスじゃないか・・・。
次から次へとCDをレンタルし、動画も見漁りながら、(沼にはハマらない・・・沼にはハマらない・・・)と念じていた。今にして思えば完全にフラグである。
当時21歳だった私はそのくらいの頃のV6(というかカミセン)を見てみようと2000年初期のを見漁っていた。
そして、気が付いてしまった。
あれ・・・?森田剛最高じゃないか・・・?
一匹狼みたいな雰囲気を醸し出している人が好きな私。
あの10代の本当に終わりから20代前半の森田さんの雰囲気はまさに私の中では直球ど真ん中ストライクという感じだった。
V6 / 自由であるために(YouTube Ver.)
V6 / 野性の花(YouTube Ver.)
自由であるためにに、とか野生の花なんて何でそんなにとげとげしいの!?ジャニーズってそんなんだっけ!?ファンサする姿が想像つかないアイドルが居るなんて・・・!と色々と衝撃を受けた。
そして自分の魅せ方を分かっているだろ?と問い詰めたくなるくらいのダンススキル。絶妙な角度。身体は硬いのに何故あんなに靱やかなんだろうか。人体の不思議である。
しかし既にアラフォ―になっていた森田さん。見た目も随分渋くなっていた。流石におじさんには・・・なんて思っていたが、メンバーと一緒に居る時に見せる笑顔はあの頃の様に少年性を失っていなかった。アラフォーの少年性とは一体・・・。
それでもってあのキャラメルボイスである。ギャップ堪らねえ・・・!おばあちゃんが焼いてくれたベビーカステラ・・・!*3(頭を抱える)
そして森田さんを見ていると自然と目に入る三宅さん。ファンが何を伝えようとしたのか知りたくて手話を始めた件については、既にバンド垢でもRTで回ってきて知っていた。不老の恐ろしいアイドルが居るという事も風の噂で聞いていた。それ故、手を出すとやばい、絶対沼と思い、近寄らない様にしていた。
沼にはハマらない!と思いながらも曲はどんどん漁っていった。掘れば掘る程良い曲が出てくるじゃねえか・・・と、思わず悪人面してしまう程にV6の曲は良かった。カップリングに良い曲が多い事を教えてくれないなんて罪だぜ・・・。
そして、とうとう、気がついてしまった。
剛健のこの関係性、良くないか・・・?
伝説のシンメである剛健だ。少し掘っただけでも「剛が居ないならV6やらない」だとか「こいつ俺のなんなんだろう、俺が死んだらこいつはどうすんだろう」だとか滝沢歌舞伎で足を骨折した三宅さんへ森田さんが言った「お前の踊りを見に来たんだから踊れよ」等々。そして事ある事に何故か揃ってしまう動作。距離感が仕事をしない。
どんな設定だよ・・・!(再び頭を抱える)
森田剛と三宅健という宇宙に完全に私はV6の沼へ突き落とされた。宇宙なのに沼へ突き落すなんて容赦ない2人である。
しかしそれでもまだ藻掻く私の足を沼底でがっちり掴んだ人達がいた。
20th Centuryである。
個人的な見解だが、トニセンの良さに気がついてしまうとこの沼は更に底無しへと変化してしまう。ラスボス的な存在だと思っている。
当時は手ブラおじさんだと思っていた坂本昌行は脚が5メートルある可愛いとかっこいいを兼ね備えた最強の圧倒的歌唱力の持ち主で、居たっけ・・・?と思っていた長野博はV6は長野担で構成されているのも頷ける程、優しさを具現化した様な存在で、クラスに1人は居そうなんて思っていた井ノ原快彦は隠された色気が怖い、歌う時の表現力が天下一品だった。
あの頃、とにかくクールだった岡田准一の変化には1番驚いたが・・・。見た目も、キャラ的にも。しかし、危なっかしい雰囲気が取れてV6の中で自由にやっている姿を見ると安心した。怪我をして保護していた動物が野生に戻り、無事に群れの中で暮らしている姿を見かけたらこんな気持ちになるんだろうな・・・知らないけど。
V6が落ち着いた大人のアイドルだったのも他ジャンルからすっ・・・と入り込めた1つの要因だった。皆職人気質だよね・・・?普通のアイドルは主婦と混じって手話教室行ったり、焼肉行く前に牧場で牛を見たりは普通しないよ・・・?
V6面白いじゃないの・・・
そこからは早かった。早速円盤を買い漁り、Twitterで専用の垢を作り、FCに入り、ロケ地巡りの為に沖縄まで飛び、同担と鑑賞会をし、舞台があれば迷わず申し込んだ。年末は幕張メッセ*4で過ごしていた奴がとうとう東京ドームで過ごすまでになった。
のめり込めばのめり込む程魅力がいっぱいな人達だった。ファンあまり見かけないな・・・なんて思っていたら、沼底に多くの人が沈んでいた。
ファンマナーが素晴らしい、なんて耳にしていたが、(ファンマナーが良いなんて言ったって、どうせフォーリミのキッズ達くらいだろう?フォーリミのファンの皆さん石投げないで・・・。当時は荒れていたのよ。)なんて斜に構えていたらとんでもない。
滅茶苦茶マナーに厳しいが、マナーをちゃんと守る人には滅茶苦茶優しいのだった。
銀テを配る・・・?
BUMPのライブで1つも取れずにチアリーダーにでもなるんか?お前?ってくらいに両手にわさわさ沢山の銀テ持っている人達を恨めしく見ていた私が泣き出した。なんだよそれ・・・!
番組収録に参加した方達のネタバレが一切無いのも驚いてしまった。
ファン歴20年選手の方が当時はこんな事あったよ、なんて教えて下さる事も多々あった。優しい・・・。流石仏*5を擁するグループのファン達だ・・・。ファンのファンにまでなっちまうだろ・・・。
そうして森田剛の作り出す空気に魅了され、呑み込まれ、三宅健の掌でころころ転がされながら今日までやって来た。
現状がこれでなければもしかしたら今頃・・・なんて考えるのは虚しくなるのでやめたいがV6とスタッフとavexは今迄のMVやらコンサートやら特典映像まで公開するという最早暴挙とも思える事(褒めてます)をした。
【期間限定】V6 / live tour 2011 Sexy.Honey.Bunny!
【期間限定】V6 / LIVE TOUR 2017 The ONES
セクバニコン公開された時には悲しい程にアイドルである三宅さんが「皆で同時視聴しよう」なんて事を発案し、ジャニwebをやっているメンバーをも巻き込んでくれた。
まさかの世の中がどうなっていようと只管にご飯の事しか書かない長野博からも同時視聴のお誘いが来るという異例の事態になったのだ。私みたいな一般の小娘がこんな高貴なお誘いを受けていいの・・・?と、シンデレラの様な気分に陥った程、ひろしからのお誘いには戸惑った。
そして三宅さんはその翌日にはジャニwebをやっていない森田さん岡田さんにも連絡をし、こんな返事が来たよという事を伝えてくれた。完璧すぎるだろ・・・。安否不明な森田さんの生存確認が取れた事にも私は大いに沸いた。
アイドルは若い子達しか魅力が無い、なんて思っていた過去の自分をぶん殴りにいきたい程、現在のV6も最高だ。勿論、若くてギラギラしていた頃のV6も最高だ。最高の一瞬をずっとってこういう事か・・・。成程、流石V6のスタッフ達だ・・・。全てを理解してやがる・・・。(悔しがる顔)
アイドルとしてだけで無く、様々な世界を見せてくれるV6。舞台を見に行くだとか、手話に興味を持つだとか、V6にハマりはしなかったら永遠に触れる事のない世界だったかもしれない。
なかなかグループ全体としての活動は少ないので寂しく思う時もあるが、ファンの事を想ってくれているのを感じられるので私はなかなかこの沼からは抜け出せないだろう。
余談だが、今でもバンドのファンは続けている。WALKMANをシャッフルで聴いていると、「腐って死ね」なんて歌を聴いた後に「ラブハズネバゴンベイベ」なんてくるから温度差で心臓が止まりかけた事も何度かある。危ない。
現場被りがあった時にはどうにか分身できないか悩んだが、このオタク生活も楽しいので当面はずっとこのままだろう。
とても長くなりましたが最後にこれだけ言って締めたいと思う。
V6、25周年おめでとう!!
会いに行ける日まで共に生き延びようね!!!!!!!!